研究期間 (年度): 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワード: 種子調達 / 小規模農業 / アジア / 持続可能な生計アプローチ
小規模耕種農業の持続性にとって、良質の種子を多くの資本投入無しに安定的に調達できることが重要である。これまでの種子システム研究では、経済的効率性を重視した改良品種の認証種子の供給が重視され、農民自身による多様な工夫は付随的に論じられ、アジアの小農がその置かれている不利な社会自然条件の中で、経済性に加えてリスク分散や文化的視点などを含めて多様な種子調達を行っていることが充分に分析されてこなかった。
本研究では、ネパールを中心に、ミャンマー・ベトナム及び日本国内の条件不利地域の小農が、自らの視点から見た良質の種子を多様な社会自然条件の中で安定的に確保している種子調達のメカニズムとその持続要因を明らかにする。グローバルな資源管理とローカルな農業の主体者の双方にとって持続的である種子調達のメカニズムを探る。
・西川芳昭 / 龍谷大学, 経済学部, 教授 (80290641)
・河瀬
眞琴 / 筑波大学, 生命環境系, 教授 (00192550)
・根本
和洋 / 信州大学, 学術研究院農学系, 助教 (20293508)
・冨吉
満之 / 久留米大学, 経済学部, 准教授 (20506703)
・香坂
玲 / 東北大学, 環境科学研究科, 教授 (50509338)
・入江憲治 / 東京農業大学 国際食糧情報学部 教授 (90408659)